出産の時のこと(2)
5月19日
pm8:15
「あのー、やっぱり破水が始まったみたいだから、友達に電話するわ。」
ハトに豆鉄砲とはこのことで、両親はフリーズした。
母「あれ、こーわい。」
注:(飛騨弁でいろんな場面でよく使う言葉なのだけど、この場合「あちゃ〜、どうしたこったい。やっちゃったわ、アイタタタ。どうしましょう。」といったような意味)
うろたえる母。
言葉にならない父。
2人を横目に、気にしないで欲しいと必要以上に平然をよそおう私。
近くに住む友人に電話して迎えに来てもらうことになった。
娘の出産が始まるというのに、両親が揃ってお酒くさいなんて・・・顔も真っ赤だし・・・と気にしている様子なので、
「とりあえず、さっきみたいに帰されるかもしれないから私だけ行って来るよ。2人は家で待ってて。」
そう言って、入院の為の荷物を持って、迎えにきてくれた友人の車に乗り込んだ。
「あれ、こーわいなぁ。頼むさぁ。」
注:(この場合の”あれ、こーわい”とは、”本当に申し訳ないね、頼んでもいい?面目ない”といった意味合いがこめられる。)
友人に頭を下げる。
その後の2人が気になったけれど、こんな時までまるでマンガのような我が家のひとコマに、車の中では友人と爆笑だった。破水しているというのに(´д`;)
pm8:40
破水が確認され、即入院となった。
名古屋にいる相方に電話連絡。仕事が終わったら向かってくるとの事。
「まぁ、初産は早くても6時間はかかるらしいから、2時間ちょっとで名古屋からなら高山には着けるから急がないでいいよ。」と伝える。
夫と両親を呼ぶように先生に言われたので、友人に頼んで両親を迎えに行ってもらった。
しばらくして両親が神妙な面持ちで現れ、そこで3人で先生からの説明を受けた。
「羊水が濁っていました。赤ちゃんがなんらかの原因で苦しいことがあって、お腹の中でうんちをしてしまったようです。もしそのうんちを赤ちゃんが飲んでしまって肺に入ってしまうと、産まれてすぐに手術ということにもなるかもしれませんが、今のところ羊水の色も薄くなってきていますし、赤ちゃんの心臓も動いていますから、このまま様子を見ることにします。」
・・・・・・お腹の中で羊水を飲むことで、赤ちゃんは体内の機能を成熟させていきます。 そのため、羊水を飲み、おしっことして出すことは、 赤ちゃんにとって、大変大きな意味をもつことになります。正常にいけば臍帯を通して母体にいくはずのものが、臍帯がねじれたりして正常に機能しなくなる事があります。 そんな時に羊水の汚染が起き、それを飲み込んだ胎児の肺にそれが入ってしまうと生命にもかかわってくる大事になりかねる・・・・
心の中で ”え〜!!大丈夫なのぉ。様子なんて見てていいのぉ。帝王切開しなくていいのぉ〜”と思いながらも、初めてのことなので先生がそうおっしゃるのなら・・・と静かに陣痛室で待つことにした。
お腹には、赤ちゃんの心臓の様子と私の陣痛の波を測る電子ベルトを装着。腕には点滴。ベットに横たわっても、あまり自由に動けない体勢となった。
両親がそばにいてくれると、ありがたいのだけれど、心配であれやこれやと世話してくれて、しんどさが倍に感じたので、「せっかく来てくれたけど産まれそうになったらすぐ呼ぶから。」と言って帰ってもらった。
5月20日
am 0:00
いよいよ、1人で陣痛に耐える戦いが始まった。
pm8:15
「あのー、やっぱり破水が始まったみたいだから、友達に電話するわ。」
ハトに豆鉄砲とはこのことで、両親はフリーズした。
母「あれ、こーわい。」
注:(飛騨弁でいろんな場面でよく使う言葉なのだけど、この場合「あちゃ〜、どうしたこったい。やっちゃったわ、アイタタタ。どうしましょう。」といったような意味)
うろたえる母。
言葉にならない父。
2人を横目に、気にしないで欲しいと必要以上に平然をよそおう私。
近くに住む友人に電話して迎えに来てもらうことになった。
娘の出産が始まるというのに、両親が揃ってお酒くさいなんて・・・顔も真っ赤だし・・・と気にしている様子なので、
「とりあえず、さっきみたいに帰されるかもしれないから私だけ行って来るよ。2人は家で待ってて。」
そう言って、入院の為の荷物を持って、迎えにきてくれた友人の車に乗り込んだ。
「あれ、こーわいなぁ。頼むさぁ。」
注:(この場合の”あれ、こーわい”とは、”本当に申し訳ないね、頼んでもいい?面目ない”といった意味合いがこめられる。)
友人に頭を下げる。
その後の2人が気になったけれど、こんな時までまるでマンガのような我が家のひとコマに、車の中では友人と爆笑だった。破水しているというのに(´д`;)
pm8:40
破水が確認され、即入院となった。
名古屋にいる相方に電話連絡。仕事が終わったら向かってくるとの事。
「まぁ、初産は早くても6時間はかかるらしいから、2時間ちょっとで名古屋からなら高山には着けるから急がないでいいよ。」と伝える。
夫と両親を呼ぶように先生に言われたので、友人に頼んで両親を迎えに行ってもらった。
しばらくして両親が神妙な面持ちで現れ、そこで3人で先生からの説明を受けた。
「羊水が濁っていました。赤ちゃんがなんらかの原因で苦しいことがあって、お腹の中でうんちをしてしまったようです。もしそのうんちを赤ちゃんが飲んでしまって肺に入ってしまうと、産まれてすぐに手術ということにもなるかもしれませんが、今のところ羊水の色も薄くなってきていますし、赤ちゃんの心臓も動いていますから、このまま様子を見ることにします。」
・・・・・・お腹の中で羊水を飲むことで、赤ちゃんは体内の機能を成熟させていきます。 そのため、羊水を飲み、おしっことして出すことは、 赤ちゃんにとって、大変大きな意味をもつことになります。正常にいけば臍帯を通して母体にいくはずのものが、臍帯がねじれたりして正常に機能しなくなる事があります。 そんな時に羊水の汚染が起き、それを飲み込んだ胎児の肺にそれが入ってしまうと生命にもかかわってくる大事になりかねる・・・・
心の中で ”え〜!!大丈夫なのぉ。様子なんて見てていいのぉ。帝王切開しなくていいのぉ〜”と思いながらも、初めてのことなので先生がそうおっしゃるのなら・・・と静かに陣痛室で待つことにした。
お腹には、赤ちゃんの心臓の様子と私の陣痛の波を測る電子ベルトを装着。腕には点滴。ベットに横たわっても、あまり自由に動けない体勢となった。
両親がそばにいてくれると、ありがたいのだけれど、心配であれやこれやと世話してくれて、しんどさが倍に感じたので、「せっかく来てくれたけど産まれそうになったらすぐ呼ぶから。」と言って帰ってもらった。
5月20日
am 0:00
いよいよ、1人で陣痛に耐える戦いが始まった。
Comments
そうそう。陣痛のときは独りがよかったよね。
独りがよかったんだけど、あの耐え難い痛みと闘ってるときは、これがいつまで続くんだろう…、最後まで耐えられるのかな…と本当に心細かったなぁ。
オーリーちゃんの日記で、久々に思い出したよ。12年半前のこと^^
勉強になるっす。
役に立つかは別として…。
あ、先日はお世話様でした。これからもよしなに。
これからが長いのかな・・・・
オーリーさんのお父さん、お母さんも気がきじゃないだろうなぁ。
もちろん旦那さんも!!
頑張れ、オーリーさん!!
先生の言い方だと、あまり心配しなくてもいいようだけど、実は大変なことなのではっ!
これから先を見守ります。
数ヶ月前のことながら、ドキドキしますね。
そうなんやさぁ(笑)
1人で陣痛に向かったものの、やっぱり何故か寂しかった・・・・。それが長時間だっただけに。あと1時間だけ1人で頑張ろう、あと1時間だけ・・・と自分に言い聞かせ、結果的に10時間は1人で頑張りました。
12年半前のこと、思い出しちゃいますか。こればっかりは、忘れませんよね〜(^−^)
>高速遊具の上り坂をかちかち音をさせながら登っていく感じですか?
そういうドキドキ感、恐怖感はなかったです。
どちらかというと、無人島に1人で取り残されてしまい、さてこれからどうなる、どうするといった感じでした。陣痛室という部屋に1人で、定期的に訪れる痛みと向き合うので、”どこまでやれるんだ私は”と思いながらいましたよ(^−^)
DOMさん
両親はこれからのことというより、私が自分で病院に行くようになった時のショックが大きかった感じがしました。私が帰っていいよと言っても、ここでも役にたてないの??といった表情をしていましたから。
ありがたいことです。
旦那クンは、けっこう気持ち的には余裕だったみたいです。出産の時の話3であきらかになります(笑)
そうなんです。
もう入院したので少し安心ではあったのですが、やっぱりそれがずっと心配でした。産まれて来てからすぐに手術になったらどうしよう。とか、もし出てきて手遅れになったらどうしようとか。イロイロなバージョンで心配してしまって。帝王切開でいいから、早く元気な姿が見たい。とも思っていました。ネットで事前にこの危険度を知っていただけに、不安は拭い去れなかったです。
オーリーの出産前に長々と私が緊急帝王切開になるまでの事を話したりもしたもんねぇ〜。
人から聞いた話しってその時までは忘れてたりするけど、急に思い出したりするよね。。。
私もあけたら羊水濁りまくってたみたい。
産まれた瞬間に我が子の生命力の強さに感謝したもん。
続き楽しみにしてまーす!
この前景都っちに会えておもしろかったよ。だっこできるうちに会えて良かった(笑)私の腕はあれからやはり、プルプル・・・翌日は、何故か筋肉痛・・・
緊急帝王切開って、とても不安になるんだろうな。お腹の中の赤ちゃんが苦しいんじゃないかってあせってしまいそう。
本当に、無事に産まれて来てくれてよかった。。
これだけで親孝行な子だよね。
濁りまくっていたとは、かなりカンナちゃんはお腹の中で苦しかったんだね。よく頑張りました。
ちなみさん
この前は、ありがとうね〜。
ちなみさんの家で、ほんとうに気持ち良さそうに眠っていた景都が印象的でした。やっぱり環境って大事なんだね〜。
筋肉痛になったの?(笑)
翌日にきてよかったね。。(`∀´)
お米10キロをずっと持ってるのとほぼ同じだから、なってもおかしくないよね。まだ、座ったりしないから余計にですね。
でも、私の二の腕にはまだ余裕があるんだ。そこをケイトは落ちないように掴まるところとしてにぎられますよ。我ながら情けなくなります(;u;)