命が吹き込まれた家具

知人から昭和時代に使われていた、キッチンの流し台を頂いてからずいぶんと経っていた。
扉の部分などがホウロウでできていて、なにより取っ手の部分がすごく気に入っていたから、いつか流し台のまま自分で使いたいと思っていた。ただ、金属部分の腐食がひどくてどうしようかと。本山からの撤退の時に正直困った。
この流し台どうしよう。。。
そこで、マカハロでも作品を発表してくれていた、「家具工房あお」さんに相談したのが去年の話。流し台としては今は必要ないので、家具に作り直してもらいたいと話をもちかけた。
マカハロの引越しや、マカロンTVのOPENなどが重なったので、我家は倉庫のような状態が続いていた為、この話はノビノビになってしまっていたが、ようやくメドがついて我家に納品された。
見事な蘇りである。どこが昔のものなのか、まるでわからないくらいホウロウの扉や引き出し達も堂々としていて、イキイキとしていた。
隠しテーブルがあって、もし天板の部分がいっぱいになってしまったり、椅子に座っての作業の時には引き出して使える仕組みになっている。
私は話を進めている時、出来上がりを想像しようにもなかなか頭に描けず苦戦した。出来上がりを想像するのは得意なほうだけど、家具は、木の素材や強度などを知らないから、どう組み合わせ、どのくらいの厚みや形にしたらいいのかわからなかったのだ。
でも、こうやって新しい命を吹き込んでもらい、形となって我家に戻ってきた家具を見て満足満足。大満足。初めてのオーダーメイド家具。贅沢な気分。
これから、天板が年を重ねる毎に深い味わいのある色になっていくらしい。
この天板についていくだろうキズやコップのシミとかも、わたしの大事な宝としていこう。
ずっとずっと私がおばあちゃんになるまで大事に使っていきたいと思う家具に出会えたことは、とても幸せなことだと思った瞬間だった。

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